- 先に論考を書く。
- 関係に合う図へ移す。
- 実表示と操作を確認する。
AIができることを人はなぜ学ぶのか
北海道大学|生成AIに問われる大学の意義
専門性を育て、AIと学び続ける大学へ
森木 銀河
2026.09.25森木 銀河

森木 銀河もりき ぎんが
会社員 / gmoriki 代表
大学・教育機関の
AI人材育成と活用支援
東京都市大学・九州大学での実務を経て、
民間企業と大学の双方に関わっています。
gmoriki.com
今日考えたいこと
成果を生むのは AIだけではない
成果を生むのは
AIだけではない
私の実践から人の専門性が働いた場所を見る。
Codexはファイルを扱い仕事を進めるAIエージェント
OpenAI
利用前に確認所属大学が認めたAIとは限りません。
使えるサービスと入力できる情報の範囲を学内で確認してください。
大学の公開データを比べるアプリを制作し公開した
大学の公開データを
閲覧・比較する
構想を実際に使える
形にするところまで。
AI研修の教材だけでなく研修を動かす仕組みも作った
- 連絡を届ける講師のメッセージ
- 進行を共有する現在地・変更後の時刻
- その場で取り組むワークと入力欄
AIで教材はできた。でも、このままでは使えない
一通りそろった
AIは人の知識と経験を大きな成果につなげる
支点になるのは、何をよいとするかを判断する力。
AIに仕事を任せるために 人が学ぶ
AIに仕事を任せるために
人が学ぶ
知識獲得のパラドクスから大学の役割を考える。
一年かけた論文の誤りをAIが見つけた
詳細な批評が返った
小さな不整合
AIが述べた分析のすべてを
検証できたわけではない。
AIに仕事を任せるには知識が要る。その知識を得る過程もAIに任せられる。
どこで育てるのか。
これから学ぶ人にも
読む・考える・確かめる
経験が要る。
AIに学ばせることと人が学ぶことは分けて考える
知識や手順を渡す
資料を読み、仕事に使い、
成果物を作れるようにする。
知識を身につける
内容を理解し、理由を説明し、
別の場面でも使えるようになる。
成果物が手元にあることは本人が理解した証拠にはならない。
AIと数学の問題を解けても身についたとは限らない
チャット型AI
設計のAI
AI利用中の成績と本人の知識獲得を分けて確かめる。
AIの支援で人の学びを深める設計もある
AIチューター
専用の教材と対話で学ぶ
アクティブラーニング
教室で授業を受ける
人の専門性を育てるためにAIとの距離を変える
理由を組み立てる。
まず自分の言葉で説明する。
考えを確かめる。
反例や別の説明と比べる。
Gemini決めたいのは使用の有無より、本人が経験すること。
大学は学生と教職員の専門性をどう育てるか
業務を理解する
判断の理由を説明し
次の担当者へ引き継ぐ。
知識を身につける
自分で考え、確かめ
別の課題でも使う。
問いと解釈を鍛える
AIの提案を検討し
新しい問いを立てる。
社会に学ぶ必要を説く大学が自分たちの学びも設計する。
選ばない知性
選ばない知性
AIの変化に応じて使い方と評価基準を問い直す。
AIの得意と不得意は仕事ごとに入り組んでいる
758人を対象に
GPT-4を検証2023年の課題実験
上がった
成長ブランドを選ぶ正答率が
下がった
ギザギザの技術的フロンティア「AIなら何でも得意」とは決められない。
AIで仕事が変わる。何を「よい」成果とするかも問い直す
何を任せられるか。
評価するか。
いまの攻略法がこれからも正解とは限らない。
AIへの任せ方は決める。仕事の目的と評価基準は問い続ける
選ばない知性何をよいとするかがまだ変わりうる間、
結論を早期に確定せず、判断基準を検討し続ける力。
AIの変化から学び仕事の選択肢を広げる
見分ける力。別の組み合わせを
考える力。よさの基準を
問い直す力。
変化に応じるたびに判断の手立てを増やす。その反脆さを育てたい。
人とAIを ブレンドする
人とAIを
ブレンドする
専門性と遂行力を混ぜ、自分たちの価値をつくる。
人の見立てとAIの実行を混ぜる。何を実現するかも問い続ける
違いを見抜く。
「ここが、違う」
「こうしたい」
考えと形を変える。
直す・動かす。
別案を試し
実物で応える。
その組み合わせで何をよい成果とするか。
自分たちにしか出せない人とAIのブレンドを探す
+ AIの遂行力
同じ材料でも
組み合わせで味が変わる。
問い直す。
「わたし」「私たち」「AI」「AI群」四つの主体を混ぜて働く
役割を決めて終わりではなく、やりとりの中で組み替える。
高校生に研究のおもしろさを伝えるページを作る
人はどう逃げる?
その動きを調べる研究。
高校生が研究室を
のぞいてみたくなるページに。
人とAIで研究紹介の案を練ると次に考える問いも変わる
仕事の範囲を決めてAI群に任せ切ってみる
AI群の仕事を見て指示と環境を整える
思いどおりにはできない。
それでも環境は変えられる。
- 土を整える
- 資料・道具・権限
- 状態を見る
- 成果物・作業の履歴
- 手を入れる
- 指示を変える・実行を止める
AIと学び続ける 大学へ
AIと学び続ける
大学へ
協働の経験を次の仕事と学びへつなぐ。
研究紹介で得た工夫を次の仕事に引き継げるか
同僚へ。
次のAIへ。
誰が何を
受け取れるだろう。
一度の協働から経験を持ち越せる仕組みへ。
AIの利用経験が次の仕事に生きるとは限らない
個人の行き詰まり、チームの属人化、毎回のやり直し。
AIとの仕事を別のAIと振り返る
成果物だけでなく頼み方・迷い・修正の理由を読む。
AIへの依頼を振り返り、新しい任せ方を試す
研究紹介の仕事で考える活用アドバイスの想定例
助言の例:「入口の違う案と、読者の疑問も出させてみては。」
繰り返す指示を次のAIの手順にする
私の実践|資料制作スキルの実在する見出しを抜粋
論旨を先に確かめて
関係を図で見せて
実際の表示を見て
指摘の文言は説明用に再構成読み込む
手順と見本から
制作を始める
共通の手順をAIへ渡し、今回の相手に何を伝えるかを考える。
AIへの指示を整理し、自分の判断基準も見直す
研究紹介の想定例|「分かりやすい」の中身を確かめる
分かりやすく。
何を変えたいのか
自分でも曖昧だった。
専門語を減らすこと?
研究の問いに
関心を持ってもらうこと?
二案作って比べる。
自分のAI活用の工夫を同僚が試せる方法へ
使う場面・必要な材料・判断の理由も一緒に渡す。
AIに残す手順と人が育てる判断力
スキルとともに、選んだ理由を説明し、別の仕事でも判断する経験を残す。
完成品だけでは学生の学びの過程を見分けにくい
学習過程の模式図
対話や改稿から比較・問い返し・考えの変化も見る。
学習過程の評価を次の学習支援につなげたい
評価の根拠を確かめて次に取り組む問いを変える。
現場のAI利用から大学の支援を見直す
AIガバナンスに試行・学習・利用を続けられる条件を組み込む。
AIでできることが変われば仕事の目的も問い直す
ページを作る
AIで作る速さと質が上がる
何を実現したいか→
問いを持つ入口を作る?
手順を磨く。同時にその手順で実現したいことも検討する。
AIと何を実現するかを 自分たちで考え続けるために学ぶ。
AIに任せる時代に人はなぜ学ぶのか。
AIと何を実現するかを自分たちで考え続ける
ために学ぶ。
大学自身も協働の経験から学ぶ組織へ。
森木 銀河
試作を読んだ私
何をよい研修とするかを問い返した。